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海外レポート
vol.2


パリサロン紹介
パリサロン紹介 日本では、あまり浸透しなかったが、パリにはヘアカラーのみのカラーサロンがある。もともとカットとカラーやパーマのテクニックの分業制が普通であったということ、又、カラーのデザイン性が進化し、そのテクニックも複雑に非常に多様化した事にあるだろう。クリエイティブでいて、技術も巧く、化学的知識も求められるとなると、専門化される事が良法だったようだ。今回は、パリの有名なカラーサロンを2店紹介しよう。
 
コロレ パール ルドルフ
コロレ パール ルドルフ
コロレ パール ルドルフ
マリーアントワネットの時代, 美容師は自宅に貴婦人たちを招待して仕事をしたという。その本来の姿に立ち返って、カラーサロン「コロレ パール ルドルフ」は、アンティーク家具の美しいアパルトマンのよう。スタンダードなサロンの逆をいこうと考えたルドルフ。「もてなすためのカラーの儀式。自分が大切にされていると感じるひと時をプレゼントしたい。」
新しいカラーのあり方、それは、個性の表現。そのためのテクニックは、アンチテクニックであること。全てのテクニックを身に付け、それを壊していく。音楽が音の組み合わせであるように、カラーはエネルギーのコーディネーション。眼差し、動き方、話し方、話さない時の仕草、服の着こなし等−その人の個性全ての浸透し合ったところにカラーがある。一般にある傾向はあくまでも参照として、一人一人の個人を読み取り、そこからカラーにより、エモーション(感情)を生み出していく。自分のもつ本来の美しさをより感じてもらうために。
カラーにも、変化があり物語がある。ルドルフのカラー表現は、芸術家の感性そのもの。感情の織りなす心地よい音色のように、繊細に奏でる微妙な色彩ハーモニー。言葉では表現しきれないカラーをマチエール(質感)を用いて比較、比喩によって伝える。海になぞった透明感、多色の混ざり合う砂粒の金色、木漏れ日よる森の色の深み...などなど。
「人生は交流、それは与えることと与えられること。それが、自分を豊かな存在にしてくれる。このカラーの仕事に付随する全ての夢と幸せが、自分の志である、エートル ビヤン(精神的に良い状態)の境地に導いてくれるんだ。」カラーアーティスト ルドルフの情熱が、その瞳の奥で輝いていた。
 
カラーリスト クルスト ロバン
10年前、パリに初めて「カラーとケアのみにそのすべてを捧げたサロン」が登場した−カラーリスト クルストフ ロバン。カラーとは従来、サロンワークのなかでは付属的な存在であった。それが、クルストフがパリに上京した頃には、カラーの花開く時代が訪れる。リンダ エバンジェリスタのようなトップモデル達がカラーを次々とチェンジして注目を浴び、ヘアカラーが表舞台に出てきたと同時に、その仕掛人カラーリストであったクルストフも又、有名人となっていった。
当時の流行の引き金的存在であったトップモデルのカラーが、一般人のカラーのニーズを変えた。そして、それまでの白髪染めから、もっとモードな、特別なテクニックを必要とするカラーが登場する。普通のサロンでは対応出来ない、複雑なカラーの要求に答えなければならなくなる。カラーリストサロンが生まれたのも当然な流れの中からだった。
クルストフの成功の秘訣の一つは、彼の鋭い感性やアート感覚はもちろんのこと、美しいカラーをするためには、健やかな髪が条件である事を女性達に分からせた事。ヘアケアの重要性を唱え、ケアなしではカラーはしないという。髪のダメージを最大限に抑え、美しいカラーにするスペシャリストとして女性の信用を得たのだ。
「色見だけのカラーではなく、その人の本来に美しさを引き出すカラー、そして、カラーリストとしての好奇心と謙遜、へりくだった気持ちを忘れない事が大切。」と名声に溺れず、冷静で確かな目で世界を見つめるクルストフ。彼の存在が、過去評価の低かったカラーリストへの意識を高めたという事実には疑いの余地がない。
カラーリスト クルスト ロバン
カラーリスト クルスト ロバン
 
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