HOME
>
スクールライフ
> 海外レポート
個人情報保護方針
サイトマップ
■
バスティーユ近くにあるサロンの前を通りすがりに覗き込んだら、すぐに出てきて丁寧に接客を受けた。取材中も、店の前を行き交う人々にサロンの中から軽く挨拶。まるで友人だが、実はサロンのお客様たち。オーナー ミシェル マルティネーズの人柄を感じる。
「美容とは、素晴らしいアーティスティックな仕事、だからパーソナリティーを大切にしたい。」
「儲けのために店舗数を増やし、時間を惜しんで働く美容師もいるが、私は売り上げだけを考えるのではなく、お客様の満足度、美容師としての達成度、費やす時間のクォリティーを優先に考えたい。美容師としての幸せは、良い環境で、自分の才能、キャパシティーを発揮できること。この職業の本物の価値を追求したい。アーティスティックな仕事の障害は、時間。創造にも時間が必要だが、考える時間もかかる。お客様の期待に応えるためには、まず良く聞く事。それがコミュニケーション。良いカットというのは、それがトレンドだからではなく、仕上がりで喜んで頂けたときに分かる。」
流行は街角にあり、人々の生活の中にある。レ クワフュール ドゥ ラ リュ(通りの美容サロン)―スノッブな上流階級のためだけではなく、全ての人のものという意味を込められた店名。緊張をほぐして、くつろいだ雰囲気。午後6時からは、最後のお客様と皆でワインを飲む。ミッシェルの両親の村の親近感を、都市で失われた人間的な交流の場を再現。
「私の哲学の基礎は、『喜びを与える』こと。十分満足いける仕事は、自分自身の喜びであり、時間をかけてのコミュニケーション、自分にゆとりが合ってこそできる誠実な対応は、お客様の喜びとなる。」
自分の幸福感を分かち合う、だからこそ自然と人が集まるのだろう。10年という長い間、彼のもとを離れず生き生きと働くのスタッフの姿を見ていると、ミッシェルが自分の哲学の実践者であることがよく分かる。
■
『h@ir&wave』は、サロン名にアットマークが入っていることから想像できるように、インターネットが無料で使えるサロン。現代人の生活に不可欠なインターネットを取り入れたのはオーナーの一人であるパトリス ジャドゥール氏。彼は、元は企業に働きネット関係に携わる仕事をしてきた。フランスにおいては珍しいサービスの一つ。待ち時間、カラーの放置時間、あるいはスタイリングが終了した後でも、インターネットアクセスを活用できる。時間を無駄にしたくないと思うのは皆に共通。アイディアが受けて注目を浴びた。
2002年5月、2年前にオープン。新しい美容サロンを創りたいという思いに、若くダイナミックな地域、マレ地区にたどり着いた。モードで賑わうマレ地区は、一部ゲイの街でもある。
h@ir&waveの顧客は、3タイプに別れる。もちろんゲイ、他と違うスタイルを求める地域の住民、そしてツーリスト。どんなタイプのお客様にも、いつもとちょっと違うスタイル、ひと味違う自分を見つけてほしい、それがスタッフの願い。ミニマリストで「ライト メタル」なサロンの内装は、心休まる「禅」を意識したとか。素材は、メタルが基調になっていて、それを引き立てるように、赤、紫がポイントとして家具に使われている。強い色合いも光りを吸収する寒色の微妙な混ざり合いにより、軽くさが表現される。照明は、蛍光灯で病院のように明るすぎる一般的なサロン照明を避け、とてもソフトに。結果、程よい暗さと明るさの関係により、広く取られた空間に温かさが感じられる。ラウンジのような雰囲気に落ち着き、くつろげる空間だ。
流れる音楽は、ブッタ バー、アジア ラウンジ、マン レイ、チャイニーズ ルーム等。サロンにいると気分が良いと好評を得ているそうだ。ツーリスト歓迎ということ。旅に疲れたら、ゆったりとしたモダンなラウンジ的サロンで、イメージチェンジはどうだろうか。
(レポーター 日美パリオフィス 岡田小夜里)
▲ ページTOPへ