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戦後社会がめまぐるしく変化してきたように、「美容」にまつわる環境も大きく変わってきました。そんな中、プロである美容師の仕事領域はますます拡大し、そこでの社会的責任、果たすべき役割はさらに大きくなってきています。
昭和30年代から50年代にかけて日本経済は高度成長期にありました。作れば何でも売れる時代、人々の暮らしも表面的には豊かになりました。それまで「身だしなみ」と言われてきた言葉が「おしゃれ」という言葉に取って代わり、そのおしゃれを大量消費して楽しむことが、人々の暮らしの豊かさのひとつのバロメーターとなりました。美容の世界でも次から次へと、流行という名のヘアスタイルをお客さまに提供し続けてさえいればそれで良かった時代でした。が、画一的、効率一辺倒、「物」中心の時代は、そうは長く続きませんでした。バブル崩壊以後、日本経済は低成長時代に入り、人々の暮らしも『物』中心から、改めて「人間性」や「個性」が重んじられる時代へと日々変化してきています。 |
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一方、わたしたちの生活を取り巻く「美容」を見渡せば街にはヘアサロン、エステティックサロン、ネイルサロン、美容整形と、「美しくなる」ためのサービスがあふれています。メイクやヘアケア商品もめまぐるしく移り変わり、薬局やコンビニにまで所狭しと化粧品が並んでいます。さらにフィットネスやファッション、健康食品、食事などわたしたちの回りで「美しくなりたい」という人々の欲求に応える領域やサービスが急速に拡大しているのです。これらの情報は、また雑誌やテレビといった媒体でますます増幅され、インターネットの普及も手伝って、以前はプロの領域であった情報や技術がどんどん消費者に流れるといった状況になってきています。人々は「美しさ」への意識と知識を急速に高めてきているのです。
自分自身の個性や美しさについては、よりはっきりとした主張を持ち、より具体的な期待を持つ人が増えてきています。そこにはプロに対する厳しい目がある反面、自分の「美しさ」を引き出してくれる「良い商品や仕事」には、それ相応の対価を支払うという意識がはっきり見てとれます。 |
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こうした時代や環境にあって、わたしたち美容師にはいまどのような力が求められているのでしょうか?高度な知識や技術は言うまでもありません。でも、それだけでは不十分です。美容の仕事とは、ただ美容師が良いと思うスタイルを一方的にお客さまに押しつけることではありません。いろいろな年代のお客さまのさまざまなニーズに耳を傾け、それを的確にとらえ、さらにお客さまのライフスタイルにまで気配りできるコミュニケーション能力が必要となるのです。それは、お客さまが抱えている「美しくありたい」「美しく生きたい」と願う心の問題をどう具体的な形として解決してあげられるかといったカウンセリング能力といってもいいでしょう。これこそ美容師の大切な仕事なのです。
美容師が「美」のカウンセラーとして、お客さまの笑顔を獲得するためには技術の習得ばかりでなく、さまざまな知識を広め、美的感性を磨かねばなりません。美的感性は一朝一夕に身につくものではありませんが、美容師は「美しさ」を追究するプロフェッショナルです。プロフェッショナルとして何より大切なことは美を感じ、美を発見し、美を伝え、美を創り出す力を持つことです。 |
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美容というジャンルがますます注目を集めている今、「美」のカウンセラーとして美容師が活躍する舞台もますます広がりを見せています。すでに、美容を学んだ多くの人々が美容やファッションに関するさまざまなサービス、美容に関連する商品開発や販売、雑誌・テレビ・映画といったマスメディアやCMの仕事など、人の美しさを創り、助け、表現する仕事の最前線で活躍しています。
また最近では、高齢化社会、ストレス社会の訪れとともに福祉や介護、心の癒しといった分野でも美容の力が求められてきています。いつの時代も「美しくありたい」という願う人間の欲求に応える美容のサービスが、人々の心身を癒し、活性化させる効果があると期待されてきているからです。
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| 日美では「美容師は人々を美しく輝かせ、満足と幸福をもたらすプロフェッショナルでなければならない」という視点に立ち、美容分野における高度な知識や専門技術はもちろんのこと、広く人間の「美しさ」に関わる知識・文化を学び、感性や創造性を磨くためのオリジナルプログラムを用意し、みなさんをお迎えしたいと思います。 |
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